[日刊體育]日本2発締め、アジア1位だ/W杯予選
<W杯アジア最終予選:日本2-1イラン>◇B組◇17日◇横浜国際
意地とプライドを懸けた最終決戦でジーコジャパンが雪辱した。3大会連続のW杯出
場を決めている世界ランク17位の日本が、3月にアウエーで敗れた同15位イランを
2-1と破った。5勝1敗、勝ち点15の最終予選B組1位で、来年6月9日開幕の本
大会に花を添えた。先月31日の東アジア選手権で北朝鮮に0-1と敗れた国内主力組
が奮起。前半28分にMF加地亮(25=東京)が先制し、後半31分にはFW大黒将
志(25=G大阪)が追加点。終盤の反撃を1点にしのいだ日本は、1次予選から12
戦を11勝1敗とアジアNO・1の成績で「世界を驚かせる」という目標を掲げ、本大
会に挑む。
最後まで苦しんだ。2-0で迎えた後半34分、DF中沢が反則を犯し、PKから1
点返される。ジーコ監督は今野、阿部のボランチを相次いで投入。加地、大黒が挙げた
2得点を守り切った。2-1で終了の笛が鳴ると、イランのイバンコビッチ監督と抱き
合い、満足そうに笑顔を見せた。
ジーコ監督「勝つという気持ちが試合を素晴らしくした。敵地で負けた借りを返せた
。選手へ賛辞を贈ってほしい」。
苦しみながらも結果を出した選手をたたえた。
B組1位通過の懸かったイラン戦に、7月31日の東アジア選手権初戦の北朝鮮戦で
「気迫負け」(同監督)したメンバーを復帰させた。イラン戦の前2試合でスタメンを
変えたのは、W杯予選、コンフェデ杯と続いた激闘でたまった「精神的疲労を回復させ
るため」というのも1つの理由だった。だが、負ければ責任問題も浮上しかねない3日
中国、7日韓国両戦で控え組主体のメンバーを起用することで、国内主力組を刺激する
ことが大きな目的だった。
ジーコ監督「チームにライバルが出現して活性化につながった。今日は、自分たちに
チャンスが回ってきたら最大限アピールするという気持ちが出ていた。1歩目の早さ、
1対1で負けないという気持ちが出ていた。(外した)効果があった」。
「バクチ」ともいえる大胆采配は若手のモチベーションを上げ、チーム力を底上げし
た。さらに、眠りかかっていた国内主力組の闘争心をよみがえらせた。
ジーコ監督「勝って1位通過するということで、気合が入っていた。これまでの苦労
が報われる1勝だ」。
昨年2月18日のオマーン戦、久保(横浜)のロスタイムゴールで幕を開けたW杯予
選。初期には国内組、欧州組の融合に苦しみ、国内組の一部が規律違反を犯すなどチー
ムは空中分解寸前だった。自身への解任要求や中田英、小野ら主力の離脱、さらに台風
、地震にも影響され、第3国での無観客試合も経験した。
ジーコ監督「いろんな問題がのしかかってきた。それをみんなで乗り越えてきた。そ
れを糧に本大会でもやっていきたい」。
予選12戦11勝1敗。チームは成長した。だが、世界を見据えた課題もある。
シュートの精度、相手との競り合ったときの身体的な強さとテクニック。さらに1対1で
負けないという精神面など、あと10カ月、やるべきことはたくさんある。
ジーコ監督「本大会で世界を驚かせるためには、このままではいけない。1人1人が
自覚していると思うし、何をすべきかは、たたき込んでいる。精進して強いチームを目
指す」。
本大会で結果を残すには、各クラブへ戻って個々にレベルアップを図ることが不可欠
だ。欧州組に引っ張られ国内組が力をつけ、アテネ五輪組の台頭でチームは活性化。
ジーコジャパンはさらなる進化を求めて、前進を続ける。【岡本学】
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